第2章 訪タイ準備しタイ -vol.006-

こんにちはYKSです!


やはりバンコクに行ったら一度は

行っとくべきかと思ったのでこの地区にも

触れておきます。それは・・・


『タニヤロード』


タイでは有名な日本人街と言われる通りですね。

リトルトーキョーなんて呼ばれ方もします。


比較的「夜の街」との印象が強いですが、

お昼に訪れるとまた違った魅力があります―。


タニヤロード自体はおよそ300mほどしかありません。

その中に日本料理

(つぼ八や世界の山ちゃんなんかもあります)は

もちろん、ゴルフ関連のショップやクラブ、

バー、カラオケ店などが100店舗以上軒を連ねます。


その街並みは異国でありながら日本を感じる事が出来ます。

通りのあちこちには日本語が多く目につき、

日本語対応のショップも多いので

タイ語・英語に疲れた時に訪れると

ホッとできるかもしれません。


また、近くには観光客に有名な

パッポン・シーロムナイトマーケットがあり、

夕方になるとタイ雑貨から、服、

コピー品などの露店が並ぶことでも有名です。

― タニヤの歴史 ―


タニヤの歴史、現在までの成り立ちを

語るにおいて同時にパッポンロードの

歴史も知っておくとさらに見聞が広がります。

パッポンロードはタニヤロードの

西100m程のところに並行して存在します。


パッポンとは第二次世界大戦後(1939-1945年)に

中国の海南島から移り住んだウドム・パッポンという人が、

まだ小さな運河と古い民家しかなかったこのエリアに

数軒のバーを作り始めたのが興りだそうです。


その後、ベトナム戦争が激化した1960年代に入り、

アメリカ軍がベトナムへ大量投入された頃から

パッポンは目まぐるしい発展を遂げて行きます―。


ベトナム戦争とは一度は聞いたことのある

クラスター爆弾が使われた戦争です。

(落とされたのはラオスですが。)


ベトナム戦争の起源は諸説ありますが、

アメリカ軍が本格的に軍事介入したのは

1964年のトンキン湾事件が発端です。

(アメリカの軍艦が北ベトナムの警備艇に

 攻撃を受けたとされる事件)


その後、最大時54万ものアメリカ兵を投入し、

1964年から1973年の9年間にかけ

255万トンもの空爆を行いました。


日本が受けた空爆量は13万トンと言われて

いますので、日本の約20倍、

およそ8分間に1度(約52万回)空から

爆弾が降ってくるという熾烈な戦争でした。


この過酷なベトナム戦争の折、

アメリカ兵が安息の地に選んだのがタイ。


米とタイは1967年に

「レスト&レクリエーション条約」を締結。

これによりタイ各地で歓楽街の開発が始まり、

パッポンのゴーゴーバーもこの時代に造られました。


次に招集が掛かれば生きて

戻れないかもしれない戦時中。

アメリカ兵たちは残り幾何かもしれない

命を貪るように酒とたばことドラックに

爆音のダンスミュージックを浴びながら

この地でタイガールと束の間の

安息を過ごしました。


その後1970年代に入ると住友不動産が

オフィスビル・タニヤビルディング

(現在のタニヤプラザ)を建設。


多くの日系企業が入居しそれに伴い

タニヤ・パッポンは共に発展を遂げて行きます。


タニヤに日系企業が進出した事で、

日系企業の幹部を迎え入れるように

タニヤロードには多くのクラブやバーが

建ち並びます。俗にいう「接待」ですね。


その後1980年代には日本のカラオケが

進出した事でカラオケにクラブを足した様な

独自の形態へと進化を遂げて行きます。


アメリカ兵に日系企業が加わったことで、

タニヤ・パッポン周辺が一気に活気付くのは

必然だったのかもしれません。


繁華街として賑やかになるにつれ、

ファラン(アメリカ人)はパッポン、

日本人はタニヤと住み分けされ、

90年代に入るとこの地区一帯が

最盛期を迎えます。


今でこそ夜はナナプラザやソイカウボーイと

言われるようになりましたが

当時の背景からパッポンはゴーゴーバーの聖地

と呼ばれ、今でも訪れる人は多くいます。


また、こと観光の観点で見れば

アメリカンなパッポンと独自の日本

を同時に味わうことができる

歴史的な通りなので、

旅にひと息入れるタニヤの日本食、

Zippoなどのアメリカ軍雑貨、

タイ雑貨が買えるパッポン、シーロム

と考えて訪れると楽しいかもしれません。


タニヤロードへはBTSサラデーン駅から徒歩で行けます。

タニヤ通りに面しているタニヤプラザが駅と直結しています。

また、サラデーン駅周辺にはキャッチが出没しますが

殆どがボッタクリの為、付いて行かない様にしましょう。


それでは!


【基本情報】

名称:タニヤロード

名称(英):Thaniya Road

営業時間:—

料金:—

住所:Thaniya Rd., Suriyawonges, Bangrak, Bangkok 10500

アクセス:【BTS】サラデーン駅1番出口を出てすぐ

電話:—

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